犬型ロボットによるレモン自動収穫に向けて_#1

概要

MOSAdemyでは、AIを搭載した犬型ロボットを農作業や施設の見回りに活用できないかと考え、二次開発に取り組んでいます。その中の1つのプロジェクトとして、レモンの自動収穫があげられます。

2025年の夏頃に、三ツ山レモン普及協議会さんから「犬型ロボットでレモンの自動収穫が出来ないか」というご相談をいただき、スマート農業の推進に向けたプロジェクトが始動しました。将来的には、山の斜面等でロボットが自動でレモンの収穫を行い、所定の場所に集めることを目標としています。

三ツ山レモン普及協議会
岡山県浅口市で、特産品の三ツ山レモンの普及、レモンを活用した特産品の開発、荒廃農地の活用に取り組んでいる団体です。

今回は、11/14(金),15(土)の2日間にわたり、岡山県浅口市寄島のレモン農園にて、将来的なレモン自動収穫に向けたデモンストレーションを実施したため、その様子をお届けしたいと思います！

ロボットをリモコンで操作するのではなく、ロボット自身が自律的に移動するデモンストレーションです！これにより、その場に人がいなくても、犬型ロボットが自動で徘徊することが可能になります。

環境の地図を作成し、それをもとに自律的に指定のポイントまで歩くことが出来ます。右の動画のように、障害物が現れたときは避けるような行動もとります。

犬型ロボットにレモンを渡し、そのレモンを袋に入れるデモンストレーションです！レモンを木から採った後を想定して、所定の場所に収集します。
右の動画は、岡山県浅口市市長の栗山さんに実際に受け渡しを体験していただいているものです。

まだ人間側がアームにレモンを持っていかないと掴むことができませんが、アーム側がレモンを取りに行く機能も開発中です！

(株)カワカミさんが開発されている犬型ロボットと協力して、レモンの収穫と運搬を行うデモンストレーションです！今回は、弊社の犬型ロボットが採集し、(株)カワカミさんの犬型ロボットが運搬する役割を担いました。

犬型ロボットに限らず、他のロボットと強調してタスクをこなすことが出来るようになれば、スマート農業の可能性はさらに大きく広がると考えます！

地元の子供たちが遊びに来てくれたので、犬型ロボットとかけっこをして遊びました。この犬型ロボットは5歳児と同じくらいの走力があり、想像以上の速さに皆さん驚いていました。

幼いうちからロボットを身近に感じていただいて、親しみを持ってくれたら嬉しいなと思っています！

浅口市立寄島学園の3年生の子供たちと犬型ロボットが交流する場も設けられました！実は今回デモンストレーションを行ったエリアは、この子供たちが植えたレモンの木で出来たエリアです。

子供たちは興味津々にロボットの説明を受けたあと、犬型ロボットと園内を駆け回ったり、実際にロボットに触ってみたりととても楽しそうな雰囲気でした！

デモンストレーション当日に最終調整を行うMOSAdemyのメンバーの様子をお届けします！かなり多くのメディアが集まっていたこともあり、最後までギリギリの調整が行われています。

子どもたちが怖がらずに犬型ロボットに接してくれて嬉しかったです。
今後もチームのメンバーと夢を語りながら開発できればなと思います！

「ロボットによる自動化」に向けた期待感を、多くの方に感じていただけた良い機会だったと思います。期待に応えられるよう、これからも開発を進めていきます！

レモンの自動収穫に向けて、「レモンを掴んで枝を切る双腕モジュール」や「実用化に向けた自律走行」などの開発を進めていこうと考えています．まだまだ乗り越えなければならない課題は多いですが、完全自動収穫に向けて一歩ずつ進んでいこうと思います！